
消毒用スプレーに詰め替えるためにアルコールを買いに来たけれど、色々置いてあって迷うわ…。
商品名にIPって付いているものと付いてないもので少し値段が違うけど、何が違うのかな?

無水エタノールと消毒用エタノールってどう違うの?
無水の方が高いし、水が入ってないということはもっと消毒作用が強いんじゃないの?
身近でよく使われる消毒用アルコール、ブランド品であればその商品の詰め替え用を買えば間違いないですが、ドラッグストアで500mL単位の物を買おうとすると似たようなものが色々あることに気づきます。
今回は消毒用エタノールと無水エタノールの違い、IPA(イソプロパノール)添加の意味について解説します。
まとめ
消毒に使うなら無水エタノールは不向き!消毒用エタノールが最適です
IPAはエタノールを飲めないようにするために添加されている→添加されていると酒税法の対象外となるため安くなる
手荒れしやすい、赤ちゃんが舐めるものを消毒する、食品に直接かかる恐れがある場面ならIPAが入っていないもののほうが安心!
消毒用エタノールとは?
消毒用エタノールとは、70%エタノール(エタノールを30%の水で薄めたもの)を指します。
一見、無水エタノールの方が消毒効果が強そうに思いますが、濃度が高すぎるために細胞の外側のタンパク質を瞬時に変性させてしまい、内部のウイルスや細菌に十分な浸透ができないことがあります。
そのため、適度に水が加えられている方が殺菌効果が高いのです。
もしも消毒用エタノールと間違えて無水エタノールを買ってしまった場合は、無水エタノール70mLに対して水道水30mL(揮発しやすいのでエタノール80mLに水20mLでも可)を加えれば消毒用エタノールとして使えます。
(後に触れますが、混ぜ合わせるときの容器の材質に注意しましょう!)
ちなみに、無水エタノールはその名の通り水を含まないため電子機器の清掃に使えます。
他にも、油を溶かしやすい特性を生かしてエッセンシャルオイルからアロマスプレーを作る際にも使われています。便利なものですが、消毒用とは使いどころが違うことに注意が必要です。
商品名の最後についているIPってなに?
このIPはイソプロピルアルコール(IPA)のことで、様々な目的のために消毒用エタノールに加えられています。
消費者側から見て最大の理由は、「IPAを加えることで飲用不可となり、酒税法の対象外となる」(=酒税の分値段を下げられる、未成年でも購入できる)ということです。
実はIPAの入っていない消毒用エタノールは水とエタノールでできているので、飲もうと思えばお酒として飲めてしまうということで酒税法の対象になっているのです。

美味しくはないと思います。
昔、お酒が大好きな研究室の先輩がジッとエタノールの瓶を眺めながら「うまいんかなぁ…」と言っていたのを思い出します。
ほかにも、IPAのほうがエタノールより安いのでコストカットになるという理由もあります。
IPA入り消毒用エタノールを避けた方がいい場合
IPAが添加されたエタノールは通常の消毒には問題なく使用できますが、以下のような場合には注意が必要です。
- 肌が敏感な方やアレルギーがある場合
IPAはエタノールよりも肌への刺激が強く、手荒れを引き起こすことがあります。敏感肌の方やアレルギーをお持ちの方は、エタノールのみの消毒液を選ぶ方が安全です。(エタノールでも肌荒れしますが…) - 食品を扱う場面
IPAはエタノールと比べて食品添加物としての安全性が低いため、調理器具や食品に直接触れる部分の消毒には適していません。食品に関係する消毒には、食品添加物として認可されたエタノール製剤を選ぶのが望ましいです。 - 赤ちゃんやペットが触れる場所
IPAは揮発性が高いものの、微量が残留する可能性があるため、赤ちゃんのおもちゃやペットの食器などには使用を控えた方がよいでしょう。これらの用途には、IPAを含まない消毒用エタノールを選ぶのが安心です。

キッチンやベビースペース、赤ちゃんが舐めるものの消毒にはIPAが入っていないもののほうが向いているでしょう。
そのほかの場所であればIPA入りの方が経済的です。
手持ちの容器に詰め替えても大丈夫?

プラスチックの材質によって、安全に保存できるかが異なります!
アルコール対応と書かれた容器を購入するのが無難です。
エタノールを安全に使用できるプラスチックは、以下の材質です。
- ポリエチレン(PE)
- 高密度ポリエチレン(HDPE)
- ポリプロピレン(PP)
これらのプラスチックは、エタノールに対して耐性があり、長期間の保存にも適しています。
逆に以下のプラスチックは、エタノールに弱く変形や溶解の恐れがあるため避けたほうがよいです。
- ポリスチレン(PS) → 劣化してヒビ割れの原因になる
- ポリ塩化ビニル(PVC) → エタノールで軟化・変質する
- ポリエチレンテレフタレート(PET) → 短期間なら問題ないが、長期間保存には適さない
また、エタノールは揮発性が高いため、密閉性の高い容器を使用することも重要です。スプレー容器を選ぶ際は、必ず「アルコール対応」と明記されているものを選びましょう。
終わりに
いかがだったでしょうか?
アルコール除菌はノロウイルスには効果が薄いですが、そのほかの日常問題となるウイルス(インフルエンザウイルス、コロナウイルスなど)に対しては簡単で効果的な除菌方法です。
家庭に一つはアルコールスプレーを備えておくと色々便利だと思います!



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